色のお話

色はなぜその色として見えるのか……。


あなたは考えたことはありますか?

赤いリンゴを見て、赤いと感じるのは、そのリンゴが出している「光」が目から入り、脳が受け取って、初めてあなたはそのリンゴが「赤い」と感じるのです。


じゃ、その「光」って何でしょう。

「光」は電磁波の一種で、物理学で言うと、粒であり、波でもある。ということらしいです。ややこしいですねー。


それじゃ、話を戻しまして、「色」というのは光の波の性質から発生する現象の一つです。



↑こういうふうな波の長さが色の違いなので
す。




上の図をみて下さい。太陽から届く電磁波(太陽光線)を図にしてあります。「可視光」というところがつまり、色として見える電磁波です。可視光の部分の電磁波の波長が、たまたま私たちの目から入って脳で感じ取るのに適していたのです。

可視光の前後を見ていただくと、生活の中でよく耳にする電磁波の名前がたくさんでてきていますね。



生活の中の電磁波



X線は、ご存知の通り、レントゲン写真に使われている電磁波です。

紫外線はアレですね。日焼けの元ですよ。あとは溶接の光にも含まれています。直視すると目に炎症を起こします。


余談ですが、学生時代に裸眼で溶接をしていて、雪目になり、翌日激痛を味わったのはこの私です。皆様もお気をつけください。


紫外線といえば有名な話ですが、蜂は紫外線が見えます。紫外線の作用で互いがオスメスの識別ができたり、花は花弁が黒く蜜は白く見え、蜜採集に役立ちます。昆虫、魚類、爬虫類、鳥類の中の数種が、この紫外線を見ることが出来るということです。

その下が可視光ですが、一旦飛ばして赤外線のお話です。

赤外線の中にも数種類ありまして、近赤外線、中赤外線、遠赤外線とあります。近赤外線は、赤外線カメラ、リモコン、赤外線通信などに。遠赤外線は、あったかーーくなる、ストーブなど……。

そしてなんと、赤外線を見ることができる生き物がいるんですよ。ヘビなどの爬虫類です。彼らには私達恒温動物がプレデターのようにサーモグラフィーのような感じで見えているらしいです。こりゃ、じっとしてても見つかりますね……怖い。

マイクロ波はケータイ、テレビ、レーダー、無線などに……。



可視光とは



さて、可視光です。紫外線の下にありますね。「紫の外の線」と書いて「紫外線」というように、可視光の中で一番波長が短く、人間が見えるギリギリのところが「紫色」なのですね。波長が長くなるに従って、紫から、青、緑、黄、橙、赤、となるのです。


実は紫と赤は波長の長さで言うとだいぶかけ離れた存在の色であるはずなのですが、我らが色相環ではその関係を無理やりねじ曲げて、「赤と紫は隣合う色」という位置関係に収めた、ということです。

冒頭で、赤いりんごは赤い光を出しているから赤く見えるのだとお話しましたが、ここまでお話した光のお話で整理してみますと、赤いりんごは、赤く見える光を反射しているということになるのです。分かりますか?


この世の赤に見えるものは、「赤い色に見える光を反射する物質」であるのです。青に見えるものは青く見える光を反射する物質……、ほかの色もしかり。


で、ですね。この可視光のなかに、白と黒はありませんね。なぜかと言いますと、白はこの可視光全てが混ざった状態であるわけです。白く見えるものは、「全ての光を反射する物質」ということです。


逆に黒く見えるものは「全ての光を反射せずに吸収する物質」となります。黒は全ての光を吸収する……要するに熱くなる……。あ……ダニ退治用の布団カバー……黒色でしたね……めっちゃ熱くなりますよね……(笑)



動物はどう見える?



では、この可視光、人間に色として見える光のであるということがわかりましたが、動物にはどうなのでしょう?

ここまでの中で何種かは赤外線や紫外線が見えるとお話しましたが、犬や猫、牛、などの動物にはほとんど色が見えていません。

「なに??牛……にも色が見えてないだと……?」と思った方いらっしゃいません?


そうです。あの闘牛でお馴染みの赤い布はどういう事なんでしょう。実は牛には赤くは見えず、ただの布なんです。


ではなぜあの布を見て突進してくるかと言うと、ひらひらひらひら♪とさせるからなんですね。


じゃ、なぜ赤くしているのかというと……。赤には色彩心理学的に興奮させる作用があるのは多くの人が知っていると思いますが、残念ながら牛を興奮させるためではありませんでしたね。この赤は観客を興奮させるための赤だったのです(笑)面白いですね♪



私があなたに届ける色



今日は色についてお話をしてきました。ごく自然に見えているものについて、私たちはあまり深く考えることがありません。しかしながら、色が見えるメカニズムなどを知ると、この色鮮やかな世界は、奇跡的に見えているのだということに気付かされます。

私の描く鉛筆画では色を使うことがありませんが、色の力は私にとっても大切なものです。モノクロの濃淡の幅の中にあなたが見ている色を込めています。あえてモノクロにすることで、見る側のあなたの想像力はさらに膨らんでいることでしょう。

このブログとの出会いであなたの脳内にさらに色鮮やかな世界が広がることを願います。

お付き合いありがとうございます。

Mayuでした♪


noteにて本音もズバズバ語っておりますので、ぜひ寄っていってくださいね

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